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化学系の転職など。イロハ

どーなってんだ化学系、こんなはずじゃ…と思ったら見て

化学系の就職模様。私、イナズマ落としました

目が覚めるまで約 5 分

 

1年前、久しぶりに私はキレた。

キレた対象は、

当時たかが1年ずっと同じ研究室にいただけの同期だったんだけども。

私の人生の中ではかなり仲良くしていた奴(以降、Aとする)だ。

 

その時の私は就職活動で前職の内定を取ったばかりの時期だった。

研究室では中間発表の練習や英語のポスター作りに明け暮れていた。

そんな中、Aはまだ就職が決まっておらず、

焦ってるかと思った。

 

絶対焦ってるな?焦ってるだろう?

と思って心境を聞いたら

 

A「まあ焦ってるけど…」

 

うんうんそうだな、それが普通d

 

A「院行こうかとも思ってるんだよね」

 

*院:大学院のこと。

 

私「へ?」

 

9月だぞ?もう前期試験終わってるし、

前から聞いてはいたけど、まだ悩んでんの?

だいたいよ、前期試験の前に悩む時間たっぷりあったろう?

後期なんて推薦がないから試験は他大学の学生と同じ条件だべ?

ドMか?

とりあえず私は頭の中が「はてな」でいっぱい。

 

私「なんでまた?」

 

A「まだわかんないけどね、今受けてる企業でよさそうな町工場みたいな所もあったからさ」

 

私「ふーん」

 

私は少しモヤモヤしたが、

そのときはこれで会話が終わった。

 

数週間後。

Aは内定を取った。

内定をとった会社は私が最後の2社に決めたもう一方の会社だった。

(「私が5ヶ月で会社を辞めた理由」を参照。)

その時は恐らく悪い会社ではないと思われた。

 

…今となっては自分の見る目の無さに落胆してるところだがね。

研究室で最後に内定を取ったAは皆から祝福された。

 

私「おお、ついに!」

「やったじゃん」

「これで首がつながったな」

「おめっとー」

「やった暇じゃん、俺の研究手伝って」

A「なんでだよw」

「つーか院行く人少ないからさみしいわー」

「院来いよA(笑)」

A「(笑)」

 

Aは数日後、その会社の内定式に行き、

内定承諾書をその場で提出した。

 

ここが重要だ。

Aは内定承諾書を企業に提出したんだ。

後で知ったのだが、

Aは大学院に落ちた場合のすべり止めにこの企業を取っておきたかったらしい。

 

そのまた数日後の朝。

Aが大学院後期試験の勉強をしている。

あれ、おかしい。

内定取ったはず。

 

私「なんだ、なんでまた院試験の勉強?ガリベン?」

 

A「やっぱり俺、院行きたいわ」

 

聞きたくなかった答えである。

 

私「はい?なんで。」

 

A「まあなんだかんだ研究室が好きだし。」

 

A「まだ研究してたい、かな。確かにきついけど、みんなと研究してると楽しいし」

 

私「いやさ、内定式行ったんでしょ?内定承諾書書いたやん」

 

A「まあそうだけど」

 

なんとも歯切れの悪い答えか。

 

私「確かに内定承諾書には法的拘束力はないけどね。でも人間としてそれはどうかと思う」

 

皆が見守る中、私は続けた。

 

私「別に内定を取り消すのは一向にかまわん。皆やってることだし、企業だってそれくらいはしっかりとお詫びすれば分かってくれる。」 

 

私「でもさ、内定をもらって、承諾書まで出したのに辞めるってどうなんだ?」

 

私「例えばさ、将来結婚して婚姻届出します、でも気が変わったから婚姻届はナシって簡単に言えるのか?言えないだろう?」

 

私「正式に決まったことをそんなあっさり破って良いのかって話だよ」

 

A「まあね…」

 

私「それは違うだろ。私は承諾書を出したんならその会社に勤めるべきだと思うね」

 

すると話を聞いていた他の人が、

 

「そこまで言う必要ないだろ。」

 

「Aの勝手じゃん。好きにさせてやんなよ」

 

「企業だってリーマンショックの時は2月なのに内定取り消しをしたじゃん」

 

私「じゃあさ、企業が悪いことしたから学生も悪いことしていいのか?」

 

「それは」

 

私「昔は昔だし。内定取り消したのは全ての企業ではないと思うが。やられたらやり返して良いの?」

 

「そこまで企業側の人間に味方することはないだろ」

 

私「それは甘えだろ。じゃあもう一回Aに聞こう、そこまでして院に行きたいなら相当な理由があるんじゃないの?」

 

A「俺は俺の人生のために生きたいから」

 

ブチッ。頭にきた。もっとまともな理由ないんか。

 

私「…言語同断だね。」

 

普段声が高い方なのだが、

その時は低い声でそういった。

場が静まり返った。

私は普段怒るタイプではないので、迫力があったのかもしれない。

 

ムナクソ悪いな。と思い、すぐその場を離れた。

私がこんなに怒ったのは

将来、Aが人生の重要な場面で人を裏切るような奴になってしまうと思ったからだ。

大学生は大人になったようでまだまだ子供。

これをモラトリアムと言う人もいるがね。

言っても分からない時期ではないと思う。

そこで怒る人もいるんだぞってことを知って欲しかった。

 

その日のお昼。

私はケロっと普段のトーンに戻し、研究室の人間と話していた。

 

私「やっべーよ、ポスター直し終わんね。マジ直し多すぎ」

「がんばれよw」

A「もっと教授とディスカッションしないとねw」

私「え゛ーもう勘弁してほしいわー」

「大丈夫だ!もう形は出来てるんだろ?俺はまだ…白紙だ」

「働けよ」

 

こんな具合である。なんでか?

単に皆が大人だからと言ってしまえば早いが。

特に私に関しては、怒りはもうないのである。

 

私をこのような行動にさせてくれたのはアンパンマンなのかもしれない。

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え、いきなりふざけるなって?

いやいや、本気よ。本気。

バイキンマンが悪さをした時、

アンパンマンバイキンマンに対して放つ言葉をご存知?

 

バイキンマン、許さないぞ!」

 

ですか?これが違うんです。

 

バイキンマン、またイタズラをしたな、許さないぞ!」

 

と言うのです。意味の違いは分かりますか?

前者はバイキンマン自身を否定している。

これに対し後者はバイキンマンの行動を否定している。

 

全然違うよね。つまり、悪いのはバイキンマンではなく、

悪い行為そのものだということ。

 

 もうわかりましたね。私はA自身を否定するつもりは毛頭ないのです。

でも人間は完璧ではないし、時折脱線することもあるさ。

だからと言って、その人自身の存在を全否定するのは違う。

あくまでその行為をダメだと否定する。

これは育児でもよく言われていること。ですよね?

そう思うとアンパンマンて凄いなとか思う今日この頃。

 

いろいろ本人なりに悩んだとは思うが、

Aは結局、後期試験に合格して大学院に行った。

私が社会人となった今でも、交流は続けてる。

 

Aは来年からまた就職活動だ。

また内定承諾書を企業に出したけど、

今度は博士になりたくなったとか言いだしたらアンパンチしてやろうかな。

 

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